「鉢伏山周辺」




写真をクリックすると
大きくなります

《 松尾芭蕉 》

 松尾芭蕉といえば「奥の細道」が浮かびますが、なんと貞亨5年(1688年)須磨の鉢伏山に登っています。その時の紀行文が「笈の小文」です。芭蕉も登ったといわれる「鉄拐峯」とはどんな山なのでしょうか 。
 (なお、上記の句は「笈の小文」の中にはなく、「猿蓑集 巻之二(夏)」の中に載っています。その歌碑が須磨浦公園の中にあります。)(貞亨5年(1688年)は、9月30日より、元禄元年となる)


《 鉢伏山 》鉢伏山の山並みを西側(播磨の国)から望む 

 鉢伏山南山麓の境川(さかいがわ)から、鉢伏山をとおり多井畑厄神さんを結ぶ線が攝津の国と播磨の国の国境(くにざかい)です。そうです鉢伏山は国境の上に位置し、海に張り出て摂津の国、播磨の国、それと大阪湾が一望できるすばらしく見晴らしのよい山なのです。いまは、須磨浦公園から山頂までロープウエイで登れます。


《 観光リフト 》

 鉢伏山の展望台の横から、谷を渡って西の山に向かって観光リフトが架かっています。東側の乗り場の駅が「攝津」渡った西側の駅が「播磨」、リフトで渡った谷が「境川」で、攝津の國から播磨の國へ移動したことになります。いやそれだけでなく「攝津の國は畿内」「播磨の國は畿内の外=都の外」となるのです。