| 2012/01/01 | | 出典 http://www2.ocn.ne.jp/~bwd/roman.htm 
 
 ツタンカーメン
 
 asahi.com (朝日新聞社) 2010年2月17日
 
 ツタンカーメン王の墓は、1922年に英国の考古学者ハワード・カーターが、エジプト南部ルクソールで発見。盗掘を免れた黄金のマスクなどの副葬品が多数出土し、「20世紀最大の発見」と言われた。
 
 ツタンカーメンのエンドウ豆は、発掘された副葬品の中から発見された。古代エジプト人が食べたであろうエンドウ豆を持ち帰ったカーター氏は、発芽、栽培に成功した。その後、数国にわたり、栽培が続けられた。
 日本には1956年、米国から水戸に送られてきた。その後、古代ロマンの夢を託したエンドウは、主として小学校、教育センターを介して広がった。
 私のもとには、1990年、朝日新聞【声】の欄の特集「ツタンカーメンのエンドウ:古代ロマンの輪を広げよう」から6粒届いた。
 毎年、ワインレッドの花を愛で、エンドウ赤飯を味わいつつ、各地にロマンの輪を広げてきた。
 
 ツタンカーメンのエンドウは、日本で栽培されている(えんどう豆の)種とは異なり、古代エジプト産で、エンドウの原種と思われる。
 背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じである。花の色は、ワインレッドでたとえようもなく美しい。さやの色は紫で、花、さやの形は、普通種と同じである。
 エンドウご飯を炊くと、はじめは普通のエンドウご飯と変わらないが、保温すると、あら不思議、徐々に赤飯に変わるのである。味は、普通のエンドウご飯と変わらなく美味しいが、色の変化がロマンを醸しだすロマン味である。
 ワインレッドの花、さやの紫、エンドウご飯の不思議さは、古代ロマンにひたることができる。古代エジプトから時空を越えて現代に伝えてくれた人々に感謝し、古代ロマンの輪を広げたいものである。
 
 
 | @育苗 
 | 水をたっぷり含ませた種子を、ポリ育苗ポット(小)に、10月中旬〜11月上旬にまく。 
 |  | A定植 
 | 本葉が2〜3枚になったら素焼き鉢、プランタン、畑に定植する。 
 |  | B寒対策 
 | 日光に十分あてる。エジプト産であるがあまり気にすることはない。ただ、寒、雪に弱いので、ビニールをかぶせると良い。 
 |  | C施肥 
 | 肥料は、下肥を施し、定植後10cmくらいに伸びたら、食用なので、有機肥料を月1回与える。 
 |  | D支柱 
 | 2mにも伸びるので、支柱を立て、つるが巻きつくように、竹で編むか、ネットを張る。 
 |  | E雑種 
 | 近くに普通のエンドウが栽培されていたら、雑種になるので気をつける。もし、白い花が咲いたら雑種なので処分する。 
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 【参考・引用文献】
 
 ・ ツタンカーメンのエンドウ:広島市教育センター資料
 
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 | 栽培していると、確かにワインレッド色ではない花が咲く。その花は摘んでしまう。また、鞘の色が紫でないものがある。今回(2011年秋に)蒔いた種は、紫色の鞘の分ばかりであるが、出来た豆の鞘の色は緑色、緑に紫掛かった鞘もあったが、それらは全部食べて、今年も鞘の色が濃い紫色の物ばかりを採種した。 
 
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