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  15P     元素名
name
リン
Phosphorus
原子量
Atomic Weight
30.973762 安定同位体
Stable Isotope
 有 
 
族番号
Group
15 元素群
Category
金属性
Metallicity
半金属
Metalloid
 
融点(℃)
Melting Point
44.1 沸点(℃)
Boiling Point
279.8 常温常圧での状態
State
固体
solid
 
密度(g/cm3)
Density
1.83 比熱(cal/mol℃)
Specific Heat
0.177 発見年
Discovery
1669
 
電子配置
Electron Configuration
Ne 3s2 3p3 原子半径(Å)
Atomic Radius
1.09
 
イオン化エネルギー(eV)
Ionization Potential
10.486 電子親和力(eV)
Electron Affinity
0.7464
 
結晶構造
Crystal Structure
orthrhombic 備考
note
単体:黄,赤(d/mp:2.35/589.5
(43.1気圧)),黒(d:2.70)





然には単体として見出されず、燐灰石などのようなリン酸塩として産出する。
  動物体では骨や歯を形成し、また複雑な有機化合物として生物体の重要な部分を成す。 天然産リン酸カルシウムを計算量のケイ砂およびコークスとまぜ、電気炉の中で熱し、 蒸気として発生するリンを空気に触れさせずに水中に導き、凝縮させて得る。
 Ca3(PO4)2+3SiO2+5C→3CaSiO3+5CO+2P
  蒸気密度からの分子構造は800℃まではP4にあたり、それ以上では徐々にPに解離し、1700℃ではP2とP4が同量となる。
  液体と蒸気の分子構造は正四面体型で、結合の長さP-Pは2.21±0.02Å、結合角PPPは60°。 上記の方法で得られるのは白リン(黄リン)で、 同素体にはほかに金属リンとも呼ばれる紫リンと黒リンがある。 混合物と見られる赤リン、紅リンもあり、一般に市販されているものは赤リンである。 炭素および窒素を除く、他のほとんど全ての元素と直接に化合するが、 ことに酸素、イオウ、ハロゲンとは、はげしく化合する。
  例えば、2P+5/2O2→P2O5+371800kcal
  金、銀、銅、鉛のような金属の塩を還元して金属を遊離させ、 あるものはさらにリン化物とする。 硝酸のような強酸化剤によりリン酸となる。
  普通純度のリンの用途としては殺鼠用、 薬用(黄リン)またマッチおよびリン化物の製造(赤リン)などの用途がある。
  高純度リンの用途としては、GaP、InP等の化合物半導体の豪勢に使用される。 特にGaPは発光ダイオード用として使用される。 赤色、緑色の発光が得られ、発光効率がGaAsPより高いのが特徴で、 時計、電卓、自動車などの数字表示に使用される。

(株)高純度化学研究所総合カタログより引用