出典「物理定数,公式,各種データ集」 http://www.fintech.co.jp/sah/buturi-teisuu.htm より
                          
                  物質の発火点

    物質を空気中で加熱するとき、火源がなくとも発火する最低温度を発火点という。
    次に示す値は試料の形状、測定法によって大きく異なる。

    物質名

    発火点(℃)

    物質名

    発火点(℃)

    水素 500 ゴム 350
    メタン 537 コルク 470
    エタン 520〜630 木材 250〜260
    プロパン 432 ディーゼル燃料油 225
    エチレン 450 模造紙 450
    アセチレン 305 さらし木綿 495
    一酸化炭素 609 木炭 250〜300
    硫化水素 260 二硫化炭素 90
    二硫化水素 346〜379 泥炭 225〜280
    ベンゼン 498 アニリン 615
    コンプレッサー油 250〜280 アセトン 469
    黄リン 30 無煙炭 440〜500
    赤リン 260 コークス 440〜600
    イオウ 232 ココア 180
    鉄粉 315〜320 コーヒー 398
    マグネシュウム粉末 520〜600 でん粉 381
    アルミニュウム粉末 550〜640 米 440
    エポキシ 530〜540 砂糖 350
    テフロン 492 石鹸 430
    ナイロン 500 ナフタレン  526 
    ポリスチレン 282 古タイヤ  150〜200 
    ポリプロピレン 201 新聞紙 291
    ポリオウロピレン 420    
    メラミン 380    

    データは各種のソースから引用したが、理科年表にあった場合はそのデータを優先させ
    た。ただ、理科年表のデータは発火点がかなり低めである。例えばココアは理科年表だ
    と180℃、他のデータだと例えば420℃。

    これは最も差の大きい例であるが、他のデータもかなり違っている。安全性から考えると
    発火点は低い方のデータを採用する方がよいとも言える。



                 物質の引火点

    可燃性物質(主に液体)を一定昇温で加熱し、これに火炎を近づけたとき、瞬間的に
    引火するのに必要な濃度の蒸気を発生する最低温度を引火点という

    物質名

    引火点(℃)

    物質名

    引火点(℃)

    ジエチルエーテル −45 キシレン  27
    エチルエーテル −41〜−20 灯油  40〜60
    ガソリン −43以下 軽油  50〜70
    二硫化炭素 −30 重油  60〜100
    アセトン −20 アニリン  70
    シンナー類 −9 ナフタリン  79
    ベンゼン −11 ニトロベンゼン  88
    メチルアルコール  11 機械油  106〜270
    エチルアルコール  13 オリーブ油  225
    オクタン  17 モーター油  232以下
    石油ベンゼン  28以下 菜種油  313〜320
    トルエン  4 石油ベンジン −40以下

                                      データは理科年表などより引用