2012/12/01
日本の氷河 日本の氷河
鹿島槍ヶ岳から望む剱岳の三ノ窓氷河と小窓氷河 ウィキニュースに関連記事があります。
立山連峰の3ヶ所の氷体が日本初の「氷河」に認定 (2012年4月6日)
かつて日本に氷河は存在しないとされていたが、2012年4月に日本雪氷学会が剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、立山の御前沢雪渓に存在する氷体を氷河であると認定し、同6月にそれぞれ「三ノ窓氷河」「小窓氷河」「御前沢氷河」と命名した。これにより、カムチャツカ半島とされていた極東の氷河の南限は日本の富山県・立山連峰となった。 日本初の氷河を確認 北アルプス立山連峰に三カ所 2012.04.05 朝日新聞
富山県の北アルプス立山連峰の三つの氷体が日本で初めて氷河であると確認された。2009年から調査を続けてきた立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)が4日、発表した。来月発行の日本雪氷学会(東京都)の学会誌「雪氷」に論文が掲載される。
国立極地研究所(東京都)によると、極東アジアで氷河は、ロシア・カムチャツカ半島以北で確認されているのみで、日本には現存する氷河はないとされてきた。
氷河とされたのは、立山連峰の剱岳(つるぎだけ)北方稜線(りょうせん)東側の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、雄山(おやま)東側の御前(ごぜん)沢雪渓の三つの氷体。三ノ窓と小窓の両雪渓下に厚さ30メートル以上、長さ1キロ前後の氷体があり、昨秋の調査で1カ月間に最大30センチ超の流動が確認されたという。御前沢雪渓下の氷体でも1カ月間に7〜9センチの流動があった。

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